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なぜ飲食店の改装でLGSとカウンターが命なのか

こんにちは土井(@takeshidoi73)です。
店舗専門の不動産事業と、リフォームリノベーション事業を行っております。

今回は、店舗改装工事している際によく軽天ってなんですか?
LGSって何ですか?と質問が多いのとカウンターについて問い合わせがよくあります。
店舗内装の世界で飯を食っている我々工務店の立場と、実際に店を切り盛りするオーナーの立場のこの両面から、LGS(軽天)とカウンターがなぜ外せないのか、現場の本音をぶつけさせていただきたくこの記事を書きました。

結論から言うと、 防火不燃という目線ではLGSの下地は腰壁以上は必須で特に飲食店には重要なものです。
今回はその下地に使うLGSと飲食店でよく使うカウンターについてお話ししていきたいと思います。

工務店の本音:LGSを選ばない理由は、今の現場にはない

よく「木で組んだほうが味が出る」なんて言われますが、店舗、特に火を使う飲食店なら話は別です。
我々がLGSを推すのには、プロとしての理屈があります。

まず、圧倒的なスピードです。店舗の現場は常に工期との戦いです。
オーナーからすれば、一日でも早くオープンして家賃分を稼ぎたいはず。LGSなら、工場でビシッと揃った材料を現場で組むだけなので、木材みたいに一本一本の反りを直す手間がいりません。レーザーでスッと墨を出して、パパッと組み上げる。
このスピードが、結果として人件費を抑え、見積金額にも反映されるわけです。

それに、消防法がうるさい今の時代、不燃材料であるLGSは必須です。
万が一、隣の店で火が出たとしても、LGSの下地なら延焼を食い止める壁になります。役所の検査で引っかかってオープンが遅れるなんて、一番やってはいけないミスですから、そこは堅実に行かせてもらいます。

もう一つ、壁の中に詰め込む設備の問題があります。飲食店は電気配線、ガス管、水道管、さらには排気ダクトと、壁の中はスパゲッティ状態です。LGSは中が空洞で配線を通す穴も最初から開いています。
これなら、後から「ここにコンセントが欲しい」と言われても対応しやすい。メンテナンス性まで考えれば、LGS一択というのが現場の答えです。

飲食店オーナーの視点:LGSは目に見えない「保険」と「稼ぎ」

オーナーにとって、LGSは完成したら見えなくなる部分ですが、実は経営を左右します。

一番は衛生面です。木の下地だと、どうしても湿気で腐ったり、ネズミの通り道になったりするリスクが付きまといます。特に厨房周りは水も使うし熱もこもる。金属製のLGSなら腐る心配はないし、害虫も住み着きにくい。長く店を続けるなら、見えない部分の清潔感は譲れないポイントのはずです。

それと、空間の広さ。LGSは木材より壁を薄く作れます。たかが3センチ、5センチの差と思うかもしれませんが、カウンター席が5席並ぶ店でその5センチがあれば、お客様の隣との間隔に余裕が生まれます。この「わずかな余裕」が、客単価やリピート率に繋がることを、我々は多くの現場で見てきました。

工務店の本音:カウンターは現場の「顔」であり「腕の見せ所」

次に我々工事専門の業者にとって、カウンターの施工は一番気合が入る瞬間です。

カウンターは単なる板じゃありません。厨房という「戦場」と、客席という「特等席」を仕切る、この店で一番重要な構造物です。 天板の高さひとつ取っても、立ち飲みなのか、ハイチェアなのか、はたまたゆったり座るラウンジなのかで、ミリ単位の調整をします。さらに、その下には重い食洗機やビールサーバーが入り、排水の勾配も考えなきゃいけない。これらをすべて計算通りに収めるのが、工務店の腕の見せ所です。

カウンターがガタついていたり、端の処理が甘かったりする店は、どんなに料理がうまくても二流に見えてしまいます。だからこそ、ここは一番いい材料を使い、一番腕のいい職人を張り付かせます。

実際に当社工事部の土井工務店で施工したカウンター施工事例を添付します。

飲食店オーナーの視点:カウンターは最強の営業マン

オーナーにとって、カウンターは「金を稼いでくれる装置」そのものです。

一人客でもふらっと入りやすい店、あるいはスタッフとの会話が弾んでついつい酒が進んでしまう店。そんな店には、必ず「座り心地のいいカウンター」があります。 お客様が肘をついた時の木の温もり、足がぶらつかないフットレストの高さ、そして調理のライブ感が伝わる絶妙な距離感。これらが揃って初めて、カウンターは「特等席」になります。

また、オペレーションの効率もカウンター次第です。カウンター越しにサッと料理が出せれば、ホールスタッフを一人減らせるかもしれません。人手不足の今の時代、カウンターの設計ひとつで月々の人件費が大きく変わってくる。これは立派な経営戦略です。

最後に:LGSとカウンターには図面とデザインの提案が必須

結局のところ、LGSという「頑丈で合理的な守り」があるからこそ、その上にカウンターという「客を呼ぶための攻め」の道具を乗せることができるんです。

また、下地がしっかりしていないところに、立派な一枚板のカウンターを置いても、いつか歪みが出てきます。逆に、下地だけ立派でも、カウンターが使いにくければ店は繁盛しません。この二つがカチッと噛み合ったとき、本当に「いい店」ができると確信しています。

そして、カウンターの施工にはデザインの提案のほか、高さや細かい施工の条件、図面全ての条件を整えていく必要があります。
全てが正しいわけではありませんが、カウンターの施工に必須な工事というのは工事能力だけではなく、設計からデザイン、施工まで全てを一貫できる会社が必要だということをご理解ください。

最後になりましたが、当社はテナントエージェントとしての不動産事業部と、工事部の土井工務店があり、店舗の仲介から施工まで一貫して行える会社です。
ひとえに内装業者といっても一貫して行えるのは少ないため、専門性が高い会社であると自負しております。
店舗をお探しの方がいれば、店舗探しから内装工事まで一貫して行えるのでぜひお問い合わせください。

代表 土井

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